80年代は角川映画の全盛期だったと思います。中でも83年公開のこの「里見八犬伝」は今見てもドキドキワクワクする、オカルト冒険活劇の傑作だと思います。
80年代の角川作品は、時代劇映画に洋楽を合わせるという、当時としては斬新な試みも話題になりました。
星よ、導きたまえ」と、薬師丸ひろ子が光る弓を構えるこの映画のCMを、覚えておられる方もいるかもしれません。

この「Legend Of Eight Samurai – Satomi Hakken Den」を歌っているのは、John O’banion(ジョン・オバニオン)。残念ながら故人です。ツアー中にニューオリンズでひき逃げに合ったことが元で、2007年に他界しています。まだこの時の犯人はつかまっていないとのことですが、何とも気の毒な話です。
でも音楽の素晴らしいところは、本人がこの世を去っても、その人の送り出した楽曲はいつまでものちの人々の記憶に残り続けるところだと思います。
John O’banionも、私の中では間違いなくその一人です。

(2019年1月追記)
動画のリンク切れを直しました、ご不便をかけてスミマセンでした。
いや~、それにしてもやっぱりこの曲はめちゃくちゃ好きだ、いつ聞いても、何年たっても素晴らしい、これからもずっと大好きだと思います。

ところで「里見八犬伝」のDVDには、特典映像としてメイキングが収録されていて、これが面白いんですよ。
若き日の薬師丸ひろ子さんが、深作監督に演技指導を受けるシーンがあるんですが、監督、擬音が多い(笑)。

「ここでバーン!と来るから、ウオェッ!っとなってね」とか、「向こうがドーンとなるから、君はこう、パーンと・・・」とか、イメージはちゃんと役者さんに伝わってんのかな?みたいな(笑)・・・深作監督はきっとプロ野球の長嶋とか落合とか、テニスの錦織とかと同じく、天才肌で感覚派の方なんでしょうね。それにこのやり取りでしっかり演技を出来る薬師丸さんもプロだなと思いました。

それと彼女はあまり顔に汗をかかない体質だそうで、女優さんとしては非常に恵まれた特徴で助かると、メイクさんがそんなお話をしていたと思います。



You and I didn’t see the evenings fly
夜は僕らの目に見えないほど飛ぶようにすぎていく

flyは「飛ぶ」ですが、Time flies といえば「光陰矢の如し」。飛ぶようにすぎるというような意味もあります。ここでは2人の時間が素晴らしすぎて、時間があっという間にすぎていく、という解釈をしました。

There was magic in the air with time enough to spare
時間は十分あるはずなのに、二人を包む魔法のせいだろう

time to spareは「ゆとり、余裕」。
夜は始まったばかりでまだたっぷり時間があると思ったけど、きっと時の流れを速める魔法が効いているんだろう=それだけ楽しい時間はあっと言う間にすぎてしまう、ということですね。


Now in hours I have to say goodbye
あと数時間したらさよならを言わなくては

Well you know I have to go
分かるだろう、行かなきゃならないんだ

But still it hurts me so
僕もすごくつらいけれど



I don’t want this night to end
この夜が終わってほしくない

Don’t say goodbye
さよならは言わないで

Just hold me close my darling
ダーリン、ただ僕を抱き寄せてくれ

I don’t want this night to end
この夜を終わらせたくない

Pretend awhile
しばらくこのままでいよう

Pretend は「~のふりをする」。awhile「しばらく」で、しばらくは今夜が終わらないふりをしよう、終わらせたくない、という気持ちがこもっています。

And let’s forget tomorrow
明日のことは忘れよう



Feeling blue I can see it in your eyes
君の瞳に悲しみが見える

若いコも「めっちゃブルー」とか言いますよね。あの「ブルー(憂鬱)」ということですね。

But I have got a job to do
でも僕にはやらなきゃいけない事があるんだ

Got to see things through
最後までやり通さなきゃならないことがある

see (something) through で「~を終わりまで見通す、貫徹する」という意味になります。また透けるファッションの「シースルー」も、この see through のことです。

But I will be near even when I am out of sight
でもたとえ君の目に見えない時もそばにいるよ

out of sight「視界を外れる」= 見えるほどそばにいなくても、となります。

Counting seconds till the day
その日がくるのを指折り数えるんだ

Counting secondsは「秒読み」ですが、ここではその日が来るのを待ち遠しく指折り数える、としてみました。

I’m coming home to stay
また君と過ごせる日がくるのを

どうやら永遠の別れというより、仕事でどっか行ってしまうだけ(?)なんでしょうか。なぁ~んだ(笑)。
でも確かにこの映画に添った内容ではあります(^^)


(※ くりかえし)


Oh my darling love me tonight
ダーリン、今夜は僕を愛してくれ

And chase the morning shadow with your heavenly light
朝の気配を君の天国のような光で追いかけよう

ずっと一緒にいたいから、朝が来ないよう先回りしてつかまえてしまいたい、という気持ちですね。

I find my strength inside your arms
君の腕の中で僕は強さを見出せる

So love me tonight and keep my heart besides you when you go, oh…
だから僕を愛して 僕のハートも君と一緒に連れていって・・・


(※ くりかえし)

1. time to spare:ゆとり
2. pretend:~のふりをする、繕う
3. chase:(つかまえるために)追う、追跡する
4. besides:~い加えて、さらに


   
   


上記左側から、DVD、角川映画主題歌集(CD)、Amazonプライム視聴(2019年1月現在メンバーは無料視聴可)です。

ジョン・オバニオンのこの曲は、実は里見八犬伝のサントラには入っていなくて、角川映画主題歌集に収録されています(もちろん持ってます!)。

この角川映画主題歌集はもう名曲ぞろいで、しょっぱなから「犬神家の一族」ですよ(笑)。

日本にじゃんじゃんお金があふれ、大人たちが本気で面白い物を作ろうとしていた、良き時代の作品集だと思います。


あれ?英語が何だか前よりよく分かる・・・!

null「リスニングパワー」は、従来の会話文を聞いて耳を慣らすという方法ではなく、英語と日本語の周波数に注目し、英語を聞き取りやすい耳を開発するというコンセプトで作られたリスニング教材です。

これは英文を暗記して覚えるようなものではなく、日本人が英語を正確に聞き取れない最大の要因である「英語にあって日本語にない音の周波数」を聞き取る訓練ができるというものです。
2~3週間という短期間でも効果を得やすく、そのためハリウッド進出を果たした多くの日本人俳優・女優も、英語力の強化法として「リスニングパワー」を採用しています。

私のリスニングパワー体験記はこちらをどうぞ >>

サンプル音声が聞ける、リスニングパワー詳細ページはこちらからどうぞ >>



もし今、私が家族や友人から「どうしたら英語が手軽に学べるか?」と聞かれたら、真っ先に勧めたいのが「スタディサプリENGLISH」です。

理由は単純明快!「少ないコストでしっかり楽しく学べるから」。

私自身の経験(高機能でビックリ)をびっしり書いていますので、良かったら読んでみてください。
下のバナーからどうぞ!

私の英会話教材体験記